【図解】Excelで中央値を求める方法|MEDIAN関数の基本と実務活用

目次

Excelで中央値とは?

Excelでは、データの真ん中の値を簡単に求めることができます。この「真ん中の値」を中央値(Median)と呼び、平均値と並んでデータ分析に役立つ指標です。

中央値は外れ値の影響を受けにくく、売上やテストの点数など「偏りのあるデータ」を評価するときに特に有効です。例えば、社員の給与を平均値だけで見ると、一部の高額給与に引っ張られて全体像がゆがむことがありますが、中央値を用いればより実態に近い水準を把握できます。


MEDIAN関数の基本

中央値を計算するには、Excelの MEDIAN 関数 を使います。使い方はとてもシンプルで、セル範囲を指定するだけです。

書式

=MEDIAN(数値1, [数値2], …)
  • 数値1, 数値2,…:中央値を求めたい範囲や数値を指定します。
  • 範囲をまとめて指定することが多く、例えば =MEDIAN(A1:A10) のように使います。

具体例で理解する中央値

例1:奇数個のデータ

データ
A160
A270
A380
=MEDIAN(A1:A3)

→ 結果は 70(中央の値)


例2:偶数個のデータ

データ
A140
A260
A380
A4100
=MEDIAN(A1:A4)

→ 結果は 70(中央2つの平均)


例3:外れ値を含むデータ

データ
A150
A255
A360
A4500
  • 平均値 → (50+55+60+500) ÷ 4 = 166.25
  • 中央値 → (55+60) ÷ 2 = 57.5

外れ値(500)の影響を受けない中央値の重要性がよく分かります。


MEDIAN関数の活用シーン

中央値は以下のような場面で活用できます。

  • 売上データの「典型的な値」を把握する
  • テストの点数分布を分析して、平均より公平な指標を確認
  • 社員の給与データで「中央値年収」を算出
  • アンケート結果の「代表的な回答傾向」を確認
  • 家賃や物価など、極端な値が存在する市場データの分析

MEDIANとAVERAGEの違い

項目中央値(MEDIAN)平均値(AVERAGE)
特徴データの真ん中の値全体の合計 ÷ 件数
長所外れ値の影響を受けにくい全体像をとらえやすい
弱点均等分布では平均と差が出にくい外れ値があると数値がゆがむ

平均値は「全体のバランス」を見るのに適し、中央値は「典型的な中心値」を知るのに適しています。両方を比較すると、データの偏りを把握するのに役立ちます。


応用:フィルタや条件付きで中央値を求める

標準のMEDIAN関数には条件指定機能はありませんが、工夫することで応用できます。

  • フィルタで絞り込み後にMEDIANを使う
    → 「特定の部門だけの中央値」を求めたいときに便利。
  • 配列数式やFILTER関数と組み合わせる(Excel 365以降) =MEDIAN(FILTER(A1:A20, B1:B20="営業部")) → 営業部のデータだけから中央値を計算。

よくある質問(FAQ)

平均値と中央値はどちらを使えばいいですか?

外れ値が多い場合は中央値を、全体傾向を把握したい場合は平均値を使うと良いです。

空白セルや文字が含まれる場合はどうなりますか?

MEDIAN関数は自動的に無視するので、数値だけで計算されます。

複数の範囲を指定できますか?

可能です。=MEDIAN(A1:A5, C1:C5) のように複数範囲を組み合わせられます。

グラフに中央値を表示できますか?

可能です。棒グラフや箱ひげ図を使うと中央値を視覚的に示せます(関連記事で詳しく解説)。


関連記事


まとめ

中央値はデータの「真ん中の値」を示し、外れ値の影響を受けにくいのが大きな特徴です。Excelでは =MEDIAN(範囲) を使うだけで簡単に求められ、平均値と併用することでデータの偏りや全体傾向をより正確に把握できます。

日常的な売上分析や成績評価、給与水準の算出など、ビジネスから学習まで幅広いシーンで活用できる指標です。

最後までお読みいただきありがとうございます。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次